#170 英国大学留学費用 (授業料、家賃、ビザ、生活費など) 総額は?

「留学したい。」と思っても、留学費用がどれくらい必要なのかもわからない。私は留学した年でもまだそんな状態でした。

これが今のイギリスのお金£ポンド

当時(2015年初頭)、私は母校が外語大卒でももなく、留学生がバンバン出るような大学でもなく、ましてや社会人になって働いてしばらくしてから大学院に留学した人なんて日本人の友達はいませんでした。なので、自分で全部情報収集。周りの友達に相談って感じでもありませんでした。唯一、数年前にカナダに語学留学した先輩がかろうじていたため、「費用どれくらいあったらいいですかねー」と軽く聞いたら、

「1年間1000万円くらいあればバイトとかしなくても生きていけるんじゃない。俺はとりあえず1年予定だったけど2000万貯めてから行くの決めた。切羽詰まると嫌だし」と言われて。

( ゚д゚)エッ!となっていました。「院が1年ちょいだったら1500万円。(当時はしかも1ポンド200円。)イギリスの物価は倍であると考えれば大丈夫だとして、まー2000万くらいあればなんとかなるんじゃない?」といわれ。。。

ないです」と即答。

「でも1000万円くらいならあるんでしょ?何とか節約すれば何とかなるんじゃない?」と言われ、もう一度「ないです」といったこと。そして「じゃー貯金してから考え直しなよ。」「今行きたいんです」。という、LINEをしたのを覚えています。。。

その日は、気が遠くなりましたが、実際いくらかかるのか自分で計算しなければと計算し始めました。そんな私のような人が少しでも、実際にどれくらい必要だったのか、参考にできればと思い、今回は留学費用のブログを残したいと思います。

当時(2015年)のLincoは、まず「行動」。「今」行きたい。そんな勢いが、社会人としては何か必要。「いつか」だと実現しなそう。そんな気がしていました。

もちろん数千万単位のそんな大金あるわけもなく、ビザを取るのに資金証明というものがあり、「それをクリアーできれば何とか大丈夫かと」とエージェントの人にも言われたので。。。資金証明最低金額はクリアーしていきました。資金証明の話は順を追って下に書きます。(クリアーしていなかったらビザがおりないのです。。。)

さて、留学費用といってもいろいろな費用が掛かりました。
  1. 授業料(学部と院で異なる)
  2. 渡航費用(直行か経由かで異なる、毎年帰省したらまたプラスでかかる)
  3. ビザ費用(これがバカにならない。。高さ。)
  4. 家賃(月々の出費。。)
  5. 生活費(思ったより、かからなかった)
  6. まとめ(総額)
  7. 例外
いろいろな一般的な費用に関しては、例外がたくさんありますが、今回はLincoが行っていたLincoln大学の場合をLincoの経験をふまえ実例を主に記載していきたいと思います。

この留学費用7項目について、書いていきたいと思います。


1.授業料

まず、日本の大学である入学金はリンカーン大学ではありませんでした。すべての費用は、授業料に含まれます。学部や院などで値段が変わるので、大学のホームページを参考に金額を示していきます。

学部生(Under Graduate)
●文系(MA)などの場合(例えばBusiness and Mangement、英文科:アジア人に人気の学部)
1ポンド140円計算でUK/EU学生は1,295,000円、留学生は1,974,000円
以降、図はすべてリンカーン大学のホームページより(2020/2021)

●理系(MSc)などの場合(BiolodyやDramaも:ウェンツとかのように演劇留学)
1ポンド140円計算でUK/EU学生は1,295,000円、留学生は2,226,000円


コースによって細かく異なりますが、やはり日本と同じく文系より理系のほうがやや高い傾向です。

気を付けなければいけないのが、1年間の授業料なので、これが学部生なら3倍必要になります。(医学部、獣医学部なら5年間なので5倍)支払わなければいけません。**また、インターナショナル(留学生)の生徒は、毎年、学費が地味に上がっていくので、2年目3年目とどんどん高くなっていきます。

大学院生(Post Graduate:修士)
●MBA(Master of Business Administration)の場合(アジア人に人気)
1ポンド140円計算でUK/EU学生は1,806,000円、留学生は2,002,000円
AlunmiというのはLincoln大学を学部生で卒業した人は割引があります。
Lincolnにはなぜか留学生奨学金という制度があって、Lincoln卒業有無にかかわらず£2000全員安くなります。
(おそらく有名校は留学生がたくさんいるので、この割引はないと思います。)


●文系(MA)の場合(例えばJournalism)
1ポンド140円計算でUK/EU学生は1,078,000円、留学生は1,960,000円

●理系(MSc)の場合(例えばBioVeterinary)
1ポンド140円計算でUK/EU学生は616,980円、留学生は1,974,000円


修士はコースによって異なりますが、1年1か月から半くらいで終わることが多いです。なのでこの金額を1回支払えばいいことになります。

新しいコースだからか、UKの学生は安め。でも留学生はほぼ変わらず。同じ授業受けるのにUKやヨーロッパの人の学生の3倍くらい学費が違う。絶対私のほうが英語できないから理解していないのに、授業料が明らかに高い。。。Lincoもこんな感じでした。。。切なかったな。また、Lincoのようにレートが1ポンド=200円の時に留学した場合は、200万円ではなく約300万円になってしまいます。。。(レートの運も実力のうち。。。)

大学院(PhD 博士)
●文系+理系(例えば教育、歴史、法学、化学、数学、など)全部今年は同じようです。
1ポンド140円計算でUK/EU学生は616,980円、留学生は1,694,000円

忘れてはいけないのが、博士課程は、2年間~4年間大体の場合が、3年間が、イギリスの一般的なPhDの期間になっております。なので、学費も3倍かかります。

2.渡航費用

日本からイギリスの場合、ANA, JAL, BA(ブリティッシュエアウェイズ)などの直行便(13時間程度)で成田からヒースローに行く場合、は10-15万円程度かかると考えておくといいでしょう。直行便の利点は日本語が話せるCAが絶対に乗員していること。しかしピーク時は50万円くらいのときもあるので、こまめにチェック。

Lincoは、お金がないので、経由便(25-30時間)を使っています。8万円くらいで日本-英国間をどこかの国で乗り継ぎをして飛んでいます。当時もそんな感じでバンコク経由。
最近は格安航空会社LCCの経由などもあるので気を付けましょう。LCCの場合、荷物が無料ではなかったりして、結局1個につき2万円追加など重さや大きさでかかってきてしまうことがあります。なのでLincoはいつもLCCではない経由便をなるべく選んでいます。

Lincoはいつもスカイスキャナーhttps://www.skyscanner.jp/を参考にしています。

3.ビザ費用

ついつい忘れがちになるビザ費用。ビザって、アメリカやオーストラリア行くとき取ったー。1万円以下で、あっという間にできたー。ただのスタンプや紙っきれでしょ。航空会社が全部手配してくれた。と旅行好きの人は思うかもしれませんが、留学や移住の場合はそう簡単なものではないのです。

ビザについては、いろいろな書類の準備や面接など、いろいろ大変。。そして金額も全然かわいくありません。今回はビザ費用に絞って書きます。
2020年5月現在 Tier4ビザ(大学留学生はほぼこれ)で£348、私が留学した年から始まったHealth Care £300/年 +ビザ受け取り、郵送2000円くらい、地方に住んでいたら、ビザセンターまで行く往復費用も必要なので、結構かかります。

例えば、学部生や博士など3年間では約18万円、修士1年間+半では約12万円ぐらいみておいた方がいいでしょう。

意外と渡航費用よりもバカにならないのです。(直行便なら渡航費のほうが高いかもしれないけど。。。)あとはビザは準備の苦労が大きい。もし、ビザ代行などを使ったらその費用も掛かりますし、翻訳なども外注したら、その分も何万円も上乗せですΣ(゚∀゚ノ)ノ

4.家賃

私が実際に支払った家賃はリンカーンで£135-£90/weekでした。(ロンドンの家賃などは例外に記載しています。)つまり月あたり7万円から11万円でした。いろいろあって4回も引っ越したので。。。Lincoが家賃を払ったのは1年半ほど。通算140万円ほど払ったのではないでしょうか。


留学生の皆さんは私のように、安いFlatをシェアすることは結構少なく、£125/wkくらいが普通だと思うので、£500/月。今は1ポンド140円なので年間84万円が家賃になります。一番高い(一人部屋自分用のキッチントイレ付)ところであれば£200/wkくらいです。今は(私が留学したときと比べれば)レートが味方をしてくれているので、ある程度いい家でも100万円以下で家賃は1年間乗り切れるのではないでしょうか。


5.生活費

生活費は思たよりも安かったと思います。物価が2倍と頭に叩き込んでいたので、常に。スーパーで安売りの物を買ったり。パンとハムが安かったので。結構サンドイッチをお弁当に持って行っていました。夜はといえば、院が忙しく出歩かず、飲み会も週に1回、1杯(300円-500円)飲むくらい。携帯代も年に2000円しか払わなかったので。月換算しても数百円。旅行もほとんど学校が開催した無料ツアーのみ参加して。

Lincoの場合、月に2-3万円しか使っていなかったと思います。これは大きかった。

6.まとめ(総額)

Lincoの場合 2015-2016年度修士1年半でかかった費用(当時のレート1ポンド200円)
  1. 授業料 300万
  2. 渡航費 8万
  3. ビザ費 6.5万+IHS9万
  4. 家賃  140万
  5. 生活費 40万
総額 約500万円 
100万円は奨学金でまかない、400万円の貯金を結局使いました。

1年半トータル500万円。これは、安い買い物では決してありません。でも昔に先輩が言った2000万円がなくっても、実際に留学できましたし、いい経験だったと思っています。

日本に住んでいても、いろいろ飲み会言ったり、旅行に行ったりしていたら、これくらいかかったりする人もいるかもしれません。

ビザを申請する際に必要最低限の貯金あるいは奨学金など資金証明をしなければいけません。私が留学した当時(2015年)に課せられた資金証明金額(留学費:授業料以外の全部の費用)はロンドン市内:£1020/月ロンドン以外:£820/月でした。つまり1年間の留学費がロンドンで245万円+授業料。ロンドン以外であれば197万+授業料(Lincoの時は300万円)で計算されておりました。これくらいの貯金(あるいは資金援助や奨学金)があれば、留学していいよということです。Lincoも実際ほぼ最低資金でやりくりしたことになります。
今はレートが1ポンド140円なので350万円くらいあればギリギリOKかもしれません。

最低資金だったとしても1年半すごーく、ひもじい生活をしていた感じもありません。ただただ院が忙しくって、ついていくのに必死で、遊ぶ時間があまりなかったのだと思います。なので、資金証明ができて、ビザがもらえる人なら絶対生きていけます!(家賃が大きいのでシェアとかで贅沢しなければ。)(他の留学生で、毎週ヨーロッパ旅行ガンガン行っている人もいたけど、そんな人は課題とかで苦労していなかったんだろうな。。。)

7.例外

上に挙げた1-6は、ほんの一例であって例外もたくさんあります。

交換留学などであれば、(授業料など)トータルの金額が大きく変わってくると思います。
オックスフォードやケンブリッジなどの有名校であれば、授業料が高くなります。もちろん奨学金制度などもあるので、それで、授業料を賄えたり、給費で月々お金をもらっている人もいます。ヨーロッパの留学生はその制度を使っている人が多いです。ただ、EU離脱を確定したイギリスは今後ヨーロッパとの関係はどうなるかわかりません。移行期間の現在は、ヨーロッパの人とUKの人の学費などはまだ同じです。

資金証明が自分の貯金ではできず、親からお金を一時的に援助してもらって、留学中にバイトをして、それを返しながら、留学生活を頑張っている人もいました。(バイトも勉強も同時にやっていかなければいけないので、大変だと思います。特に院は期間が短いので結構課題が山盛りで大変です。その子自身も結構英語力高い子でした。コースが違うからわからないけど頭もいいんだろなきっと。)

さらにビザ費用は毎年(いや4半期に1回くらい?)変動します。なので、どんどん高くなっていく傾向にあります。留学前には英国ビザセンターでチェック。

またロンドンなど都会の大学であれば、家賃がものすごーく高いので(University of Londonのアコモデーションだと平均で£250/週、高いと£350/週もある。。。20万/月越え)もっと住宅費用が掛かると思います。オックスフォード大学だと、£500-800/月ぐらいだそうです。価格はシェアハウスのグレードによっても値段が違います(過去ブログ参照)。リンカーンの大学外の一般のシェアハウスに住めば、(安ければ£75/週くらいのところからあったと思います。でも大学から遠くて、かなり狭いなど)そうすればかなりの節約!

生活費はどんな暮らしをするか自分次第です。

貯金ゼロでも奨学金をもらって、留学する人たちもいます。バイトしている人もいます。大学ではいろんな人たちがいるので、せっかく決意した、あきらめないで、自分でやりくりできる道を見つけてくださいね。

みなさんの留学が成功しますように。

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1 コメント

英語学習広場管理人 さんのコメント…
留学に関する調査結果共有

突然の問い合わせ失礼いたします。
英語学習ひろばという英語専門サイトの管理人を行っている、ケントというものです。
今回、御社のhttps://studyabroadlincoln.blogspot.com/ こちらのページを拝見し、とても良い記事だと思い、問い合わせをさせていただきました。
弊社のこちらのページ( https://hitononayami.com/study-abroad-survey/ )では弊社独自に行った、留学に関する調査結果を掲載しております。
主に、語学留学はどのぐらいの期間から語学の成長を感じ始めるのか、語学留学後、就職に有利になるのかなどの調査結果を掲載しており、このような調査結果を取り入れて掲載することで、御社のページの信頼度も向上するかと思い、問い合わせさせていただきました。
引用のリンクを張っていただければ、こちらの調査結果を使用していただいて問題ありませんので、是非ご検討ください。

また、今後もこのような調査結果を掲載していく予定ですので、是非ご確認ください。( https://hitononayami.com/category/survey/ )