#161 日本の緊急事態宣言は遅かった?

今回も留学ではなく、イギリスでも毎日話題となっている、新型コロナウイルス関連のブログを書きます。

よくメディアで、海外から日本の対応が遅いと心配されているという記事を見かけます。
そんなものを見てしまうと、そうなのか!と思ってしまういろいろ不安な時代。私は不安にならないようにニュースなどを見て気になったら、私は統計データを調べて見ております。

そんな私からすると日本の対応はイギリスに比べて遅かったというイメージはありません

日本の緊急事態宣言とこちらのLockDownでは違いがあるものの、根本では同じ「StayHome」ということを政府が呼び掛けております。各国いろいろ対応が異なるので横並びにしてはいけないのかもしれませんが、今回はその日を境に新型コロナウイルス感染症に関する統計データが変化しているのかに注目していきたいと思います。

例として、3月初期に感染拡大が起こったイタリア、そしてイギリスと日本を比べていきたいと思います。(統計の元データは下のリンクから。)
https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/download-todays-data-geographic-distribution-covid-19-cases-worldwide


例えば累積新型コロナウイルス感染者数
日本が7都道府県に緊急事態宣言をした4月7日は累積感染者数が3817人。でもイギリスはLockDown(LD)が始まった3月23日時点で5683人、イタリアは9172人でした(3月10日)。



感染者数の場合どれだけの割合で検査が行われているかもわからないので、死亡数も見るようにしています。死亡数であれば、この時期インフルエンザ症状や肺炎症状で亡くなる方は高頻度で検査を行っていると思うからです。(ズレが少ない。)


次に新型コロナウイルスによる累積死亡者数
日本が4月7日時点で累積死亡者数が80人。イギリスはLockDownが始まった3月23日時点で281人、イタリアは464人でした。なので、これを見ても、日本の宣言はイギリスよりも早い時点(死亡者数が少ない時点)で行ったということになります。

といっても、国々で、人口や面積が異なるので、ただの数ではよくわからないことも多いので、100万人当たりの感染者数と、死亡者数を計算してみました。

これは棒グラフが(左の軸)人口100万人当たりの累積感染者数で、線グラフが(右の軸)人口100万人当たりの累積死亡者数です。横軸はLockDown開始日を0日(イタリア3月10日、イギリス3月23日、日本4月7日)として、前後に7日間取りました。日本(赤)はイタリア(黄色)やイギリス(青)に比べるとかなり、少ないことがわかります。

なので、Lincoの個人的意見からすると、日本の緊急事態宣言開始日はイタリアやイギリスに比べて遅くはないと思います。ただ対応時期が日本は早かったのかといえばわかりません。また、イギリスが遅すぎたかどうかもわかりません。

各国のLockDown時期の対応が最終的に早かったか遅かったかは新型コロナだけでなく社会全体のことを考えなければいけないので、最終的に社会全体の死者数、経済的影響、病院の対応など過去数年間のデータの比較をしなければいけないと思っています。私は各国の政府の判断を「遅かった。早かった。もっとできた」という身分ではないかなと思っております。なぜなら、政府と一緒に頭を抱えていろいろ考えてくださっている各方面専門家の先生は私よりも感染症や経済については確実に知識あるし、政府と一緒に全体のことを考えて判断に至っていると思うからです。なので、一般市民であるLincoのような存在は、あーだこーだ言わずに、最低国が決めたルールを守ることで、協力することしかできないかなと思っております。

なので、イギリスよりも早く判断に至った日本では、COVID19がこちらのように、広がらないことを期待しております。LockDownをしてから、1か月ちょっと経つイタリアは、新規感染者数及び死亡者数が横ばいになってきました。といっても1日当たり3000人の新規感染なので、日本よりは明らかに多い状況です。(人口も日本の半分)

イタリア データ元(https://www.worldometers.info/coronavirus/

イタリア データ元(https://www.worldometers.info/coronavirus/

LockDownをして約3週間となるイギリスは、今日現在で1日当たりの新規感染者数がアメリカ、フランスに次ぐ世界3位(5252人)で、まだまだ、収まってはおりません。
イギリス データ元(https://www.worldometers.info/coronavirus/


私が、一番注目している、指標である100万人当たりの死亡者数は4月14日時点の(World meter)データで下の表のようになっております。


ヨーロッパの国々では人口100万人当たり、100人を超える死者が出ております。また、12月末に発生したこの新型ウイルスが世界平均で16.1人にまで広がってしまっていることに、驚きを隠せません。アジアの各国は死亡者数で言えば現時点では少ないことがわかります。

冒頭にあった「海外から日本の対応が遅いと心配されている」という点については嘘ではないかもしれません。ヨーロッパ各国ではアジア各国に比べ新型コロナウイルス感染症による被害がかなり大きい状態で、経済にも影響が出てきています。なので、ヨーロッパのようにならないように心配しているという点においては正しいかもしれません。

でも、日本はまだ都市部の都道府県のみで、国全体に宣言を広げないにしても、各県、市町村単位でも対応がとられている印象です。政府をはじめ、メディアや芸能人の皆さんのおかげなのか、Say Homeや予防対策が広がり、家から出ないようにしようというルールが守られているので、ヨーロッパよりも少ない被害でで収まってくれているのかなという個人的な印象です。すばらしい!

早く対応すれば、それだけ被害も減ると思うので、みなさんいろいろ大変だとは思いますがStay Homeを続けてください。今後拡大が予想されるため、不要不急の外出は控えましょう。

でも、家にいながらでも、楽しいことを見つけて頑張ってください。新型コロナの拡大が100倍のイギリスからでした。

今回も読んで頂きありがとうございました。



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