#160 英国COVID19でLockDown みんな働いているの?

Lincoです。今日はイギリスはイースターサンデーです、LockDown中なのでうちの庭に卵を隠してEgg Huntしたりしているようです。

日本も緊急事態宣言が出て、都市部では外出自粛要請が始まっておりますが、イギリスのLockDownと日本では何が違うのでしょうか?

今回は仕事編として、私が知っている範囲ですがブログでお伝えします。



簡単に言うと、イギリスも日本と同じく「外に出ないでください。」という要請ということですが、警察が実力行使することや、罰金が発生することがあります。イギリスのほうが感染数も死者数も断然多く(本日4月12日現在、100万人当たりの死亡者数日本0.9人、イギリス150人)、自粛要請に対する強制力が強いのが特徴です。



日本のことは都道府県や市町村で自粛要請の強弱があるようですが、イギリスは3月23日の宣言以降は国によって差がありません。イギリス(UK)は4つの国でありますが。その4つの国とも基本的には同じ基準で行動しています。

(4月12日現在)日本の場合はある程度企業企業の自己判断なところあるような雰囲気ですが、イギリスの場合は、日に日に細かい定義が付いてきており、○○はOKだけど○○はだめという定義ができてきております。


イギリスも3月23日当初は首相の宣言をどう受け取るかはグレーなゾーンはたくさんあったと思いますが。今は徐々にグレーゾーンが少なくなってきている気がします。

まず、3月23日の首相宣言の和訳。
  • 衣料品店、電気屋、図書館、遊び場、ジム、礼拝所などのその他の施設を含む、必須ではない商品を販売するすべての店を閉じます。
  • 一緒に住んでいる人を除いて、公共の場で2人以上の人々の集まりをすべて禁止します。
  • 結婚式、その他の儀式を含むすべての社交イベントを禁止しますが、葬式は除きます。
となっていて、仕事はほぼリモートで行ってください。その仕事が必要不可欠な仕事であり、家でできない場合はKey Workerとして政府の指針に従い働いてくださいとなっています。

なので、多くの人が働いております。Lock Downは決してお休みではありません。

細かい定義としては、8つの業界(枠)があります。
1.Health and Social care(医療と福祉)
2.Education and childcare (学校と保育所)

3.Food and other necessary goods (食品や他の必需品)
4.Key public services(主要な公共サービス)
5.Local and national government(地方と国家公務員)

6.Utility workers(電気水道ガスなど)
7.Public safety and national security(公安・国家安全保障)

8.Transport(交通)

この8つの企業は働けます。それでも、普通に運営しているわけでは全くなく、それぞれの団体も新型コロナウイルス感染症の拡大防止についていろいろ工夫はしております。そして必要不可欠な部署でない限り、ほぼすべて在宅勤務になっております。下に一部の例を載せておきます。

1.Health and Social care(医療と福祉)
事務作業員や清掃員を含む、すべてのNHSスタッフ。医師、看護師、助産師、救急救命士などの最前線の医療・福祉スタッフに加え、医療・福祉部門のサポート・専門スタッフ。
医薬品や個人用保護具の製造・販売業者を含むサプライチェーン。




総合病院は開いていますが、近くの町医者は開いていません。そして、何か健康に問題があった場合は、イギリスの場合111番に電話して対応を相談します。緊急の救命が必要な場合は999番。
例えば、新型コロナを疑うような症状があった場合でも町医者は開いていないので、行くことができません。その代わり、111番に電話をして判断を仰ぎます。電話といっても、音声に従い、Yes/Noで症状を伝えていってそして、必要な場合はコールセンターにつながるか、どこにかけるか指示されます。入院や検査が必要と判断された場合には、総合病院などCOVID19に対応できる病院に受診することを勧められます。例えば症状が軽い場合は、自宅待機(ボリスジョンソン首相も同じ)そして症状が重くなった場合入院がすすめられます。検査も、軽い症状では行われず、自宅待機となっております。おそらくどんどん検査するようにするとその検査でパンクする場合もあるでしょうし、患者がたくさん来ることによって、感染を病院が拡大してしまうからこのような措置をとっていると考えられます。実際に病院で働いている医師であっても症状が軽い場合はCOVID19の検査は行われず、自宅待機措置をとっているようです。福祉関係の知り合いはいないのですが、団体のホームページを見ると、高齢者や介護が必要な方をお世話している人は続けて介護することとなっております。しかし、風邪やインフルエンザ症状が出た場合は上記のように111に電話をし、自宅待機を勧められた場合は14日間の自宅待機を行うため介助は禁止となっているようです。

2.Education and childcare (学校と保育所)
保育士と教師-教務補助者を含む-及び社会福祉士。

保育所、小中高の学校は一部一時休校となっておりますが、宿題などは出ており、自宅で勉強を行うことになっております。なので完全に子供たちが遊べる春休みというわけではなく、家でその課題をやることになっております。イギリスは3か月ほど閉鎖されるのではないかと見込んでいるため、学校や政府(日本に当たる文科省)も家でできるテキストなどを無料でオンラインで公開しております。学校によると思いますが、普段使っているLogin番号を使って、学校のホームページに接続し、決められた教科を通常通り各自勉強していくようです。

またフリーランチをつづけている学校もあるようです。イギリスでは家庭の収入が一定以上ある家は給食費を払っておりますが、収入が低い家庭には、無料で給食が配られており、このLockDownの間もフリーランチを受付で配ったりしているようです。(ごはんが食べられない家族にとって給食は重要なので)。

そして、一時休校といっても、KeyWorkersの子供たちのために学校は開いており、その子供たちは学校に通っております。片親で、その人がKeyWorkerの場合や、両親だとしても一人がKeyWorkerだった場合。子供は学校に行き、そこで勉強することになっています。なのでそのため教員も全員ではないですが交代で勤務している状態です。

3.Food and other necessary goods (食品や他の必需品)
商品の生産、加工、流通、販売、配送に携わる者を含む、食料品業界。

スーパーマーケットやそれにかかわる業界の人は働いています。それも必要不可欠であると考えられているものに限定されておりますが、この方たちもKey Workerになります。
細かいスーパーマーケット話は1つ前の過去ブログをよかったら確認してください。
https://studyabroadlincoln.blogspot.com/2020/04/159-covid19lockdown.html

一部のスーパーではこの様に家族で入店はできません



4.Key public services(主要な公共サービス)
司法制度の運営に必要な者、宗教関係者、故人を管理する責任者、公共サービス放送を提供するジャーナリスト。

必要不可欠な司法業務は引き続きされておりますが、できるだけ、電話やWebでリモートでできるものは切り替えを行っているようです。

大勢での集会が禁止されているので、宗派にもよると思いますが、ほぼ教会やモスクに行くのも現在は行われていないようです。

公共サービス放送例えばBBCなどのTV番組は通常通りやっていますが、いつもはスタジオに来ていたたくさんのコメンテーターや出演者の人が、ほぼTV電話に切り替わっております。なのでメインキャスターとお天気の人くらいです。(もちろん裏ではたくさんの人が働いていると思いますが中継なども減っております。)



5.Local and national government(地方と国家公務員)
Covid-19 対応の不可欠な情報提供担当者、または給付金の支払いを含む本質的な公共サービスの提供をする地方および国の政府の公務員。

公務員もTownHallが一部を除き閉まっておりますが、在宅で働いております。おそらくCOVID関係者は出勤が必要なことがあるのかもしれませんが、一般市民が市役所に行っても特別な事情がない限り入れてもらえません。



6.Utility workers(電気水道ガスなど)
ガス・電気・上下水道の運営に必要なスタッフ 民間の原子力、通信部門。郵政サービスや必要不可欠な金融サービス業。

電気ガス水道などのエネルギーは通常通り使えております。イタリアのようにネットが落ちたりすることは起きておりません。

郵便局も開いていますが、休業日が増えたり、開店時間が短くなったりしているようです。スーパーマーケットと同じで、2m間隔で並ぶなど、人と人が余り混まないように工夫されておりますし、最近は毎朝来ていたチラシなどもほぼ来ません。航空業界が一部運休などが増えている影響で、海外への物の輸送はかなりの遅れが生じているようです。

スタンプが変わっておりました。

銀行などは通常窓口は閉まっており、外にあるATMは使えます。あと多くの人がネットバンキングやアプリを使っていて支障はありません。電話対応は総合窓口では通常通り対応がされておりました。

7.Public safety and national security(公安・国家安全保障)
警察やその支援関係、国防省や武装勢力関係者、消防や救助スタッフ、国境警備や刑務所、保護観察の担当者。

田舎に住んでいるので、警官の数が増えたなという印象もありませんが、おそらく都市部では、そとでワイワイ集まって騒いでいたりすると警官が駆け付けたりするのかもしれません。そしてひどい場合には罰金(£60)も発生します。
刑務所などは、もちろん運営されておりますが、普段よりもより手洗いなどを徹底しているようです。救助で働いている友達は普段よりも忙しくなっているといっていました。

8.Transport(交通)
航空・水・道路・鉄道の旅客・貨物輸送関係者。

Key Workerのために交通関係の業務は欠かせません。航空会社で大きなBAは一部運休のために一部のスタッフは人手不足が発生している医療関係のお手伝いをしているようです。電車バスなども本数を減らしてはおりますが、Key Workerのためにも運転は続けております。


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Key Workerに決められた場合でも、誰でも勝手に仕事に行けるわけではなく、上司からKey Workerであると認められた証明書を配布するように政府から通達が出ております。(電子ファイルでもOKなので携帯に入れておけばOK)それと会社のIDなどを携帯して出勤することになっているようです。

おそらくですが、警察に何か質問された際にはこれらを提示することになるのかもしれません。(Lincoはほぼ家にいるので、警察にも遭遇せず。。。憶測です。)
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□まとめ□
いろいろな業界がほぼ在宅勤務に切り替えられていてKey Workerと指定されていても、通常とは異なり、ほぼ在宅になっていることも多いです。政府の方針に従い、全力で拡散防止に乗り出しております。なので、仕事が休みになっていて、政府からの保証でのんびりしているなんて人は聞きません。多少は仕事が減っている人もいれば、逆に在宅になって、子供と格闘しながら普段よりも大変な生活をしている人も多いです。

そんな中でもイギリスの感染は拡大しておりますので、LockDownが始まってから、ピークに到達するには1か月以上かかると思われます。(イタリアは3月9日にLockDownで最近死者数感染者数も増加ではなく一定になってきた。)

国も違えば、コロナの感染者数も、国の大きさも全然違います。ですが、16日間ほど先に始まったLockDown国であるイギリスの現状をお伝えして、いいところがあれば日本にも広がればいいなーと思っております。

今回も読んで頂きありがとうございました。


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