#012 イギリスの大学院-01 教育システムって日本と違うの? お行儀いい?おススメ勉強方法☆

イギリス大学院 社会人留学と題売っているのに、
大学院について記載していなかった...申し訳ありませんでした!

まずは、気になる(私が気になった) 教育システム日本とイギリスの違いについて
(ただし”私の”日英修士課程の違い、なぜかというと多様なバリエーションがあるため)


(大学の寮の共有リビング1)


●日本と同じこと
・単位をもらう。
・単位が足りたら、合格卒業!
・授業+課題。
・研究課題が重い。

●違うところ


・自分ですべてチェックすることが必要(ネットで)。
・ほぼすべての授業が電子化資料。
・先生が配布物を配ることは日本に比べて少ない。
・先生は聞けば助けてくれる。聞きもせずに、何かを忘れたら自分のミス!
・基本的に1年で卒業(2年の場合もあり)
・予習必須(私の場合)。
・録音必須(私の場合)。

ネットで調べるというのはイントラネットで調べるのです。大学に所属している人が使えるホームページみたいなもので、そこにすべての情報があげられます。

授業のスライド、事前課題、宿題、参考文献、参考ビデオなど、、、、。

これが毎回膨大ですが、最低でも授業のスライドは印刷して持っていくことをお勧めします。
 スライドについてですが、タブレットやPCで見ながら受ければいいじゃん?と思う人が居るかもしれませんが、授業中はキーボードをたたいている人はいません。うるさい。。。携帯をいじっている人もいません。基本禁止です
(言われなくても知っているくらいレベルの暗黙の了解時計変わりにも使いません。)



修正2016年5月10日:一般的に修士は1年半、私の場合も1年半。しかし延長したので、1年9か月の予定に変更になりました。1年目の9月からSemesterAが始まり、2月からSemesterB。5月までに終わったら、6月から9月まではSemesterCという修論作成期間に入ります。9月中旬に、1回目の提出ですが、そのあと10月に2回目の提出、11月に発表が修士の場合あります。

そして、卒業式は1月です。しかし、日本に帰りたければ個人の自由なので帰れます。文系ならば、実験施設など、施設の必要がない場合が多いかと思うので、MBAなどは、6月から帰れます。ただ書籍などは英語のモノしか参考文献として使えないので。日本での書籍などの情報収集は大変かもしれません。ただ遠いので、どっちが便利かは自分次第かと思います。

家賃も1年契約するか9か月契約するか、1年半かは最初に決めておくといいかもしれません。私の周りは、最初何もわからないので1年間か、9か月契約して、次のところを探しております。引っ越しは荷物が多いので車を持っていない外国人にとっては大変。



そして国内外に関わらず、ほとんどの学生が1年で終わるものだと思っていたが、1年半なのかーと思っているところ。イギリスは教育システムが、小学生から、一貫しているわけではないので、ランダムなことになれている。臨機応変というかなんというか、日本のように 小学校6年、中学校3年、高校3年、大学4年、修士2年、博士3年というほとんどぶれないような日本のシステムではありません。学校によってまちまちというところです。

◆私が実感したその他の差◆

①授業態度

(大学の寮の共有リビング2)

授業態度がいい!私の勝手な海外の映画やドラマのイメージで、先生は机に座るし、コーヒー飲みながら授業するから全体的にお行儀悪いイメージかなと思っていました。

しかーし、生徒の授業態度に感動しました!先生もプロフェッショナル!日本も真似しなければ!(実際に机に腰かけて、コーヒー飲みながら授業はしましたが・・・。お行儀悪いわけではないようです。)

なぜ私が授業態度がいいと思ったのか!

◎生徒
もちろん、だれも寝ていない、マンガ読んでいない、違う仕事をしていない、なんてことは当たり前で、

私がびっくりしたのが生徒の授業中の私語ほぼゼロ!私語と言っても、関係ないことではなく、隣の人に、「ねぇねぇあれなんて書いてあるの?良く見えなくて」とか「これってあーゆーことだよね?」など、理解を求めたりした経験が皆さんあるのではないかと思うのですが、授業中のこのような私語(会話)はゼロです!なにかちょっとしたことでもわからないことがあれば、手を挙げる。先生の話を妨げずに、先生の注意を軽く惹く。先生が、話の区切りがいいところで、その生徒を指して、質問を聞く。それにこたえるというシステム(習慣)。勝手に発言・もちろんおしゃべりはしない。

日本では、風習的に授業全体を妨げないように小さい声でこそこそ、隣の人に確認とったりしてました。なんとなくそれが礼儀みたいなところもあったりします。それか授業後、こそこそっと質問したりします。私も小学校からそうしていました。

でもこのコソコソ話の欠点は確かに、小声で話している人が居ると、そっちの人の方が気になってしまうし、その2人の間だけで、解決しても、不正解かもしれない。また、同じような疑問を持っている人はたいていの場合多くいるので、授業中に勇気をもって発言することによって、全員が理解することができる。変な質問なんて気にしない。UKではない生徒が、「変な考え方かもしれないけど・・・」といったら、「変な質問・変な考え方なんてない」ってスパッと先生が切り返して、ちょっと感動☆
そして、どんなことも的外れなことも、先生がうまく答えてくれる。だれも、人を小ばかにしたような笑いはしない。ジョークは織り交ぜますが、小ばかにしたりはしません。むしろ、質問しないことは評点が下がります。日本みたいに小テストで点数をつけられるのではなく、どれだけ授業に参加したかも評価対象。

(大学の寮の共有リビング3)


この授業態度の風習は、日本以外の国の話なのか、UKの教育の話なのか、うちの大学か、学部だけか、それともこのコースの生徒だけなのか、逆に、いままで私が日本で受けた授業だけが小声で話すことが許されていたのかは、わかりませんが。この点は大きく違うと思いました。この感覚がなくなる前にブログに記録にとどめておきたかった。ので記載!

 一方、PEASSコースの学生はUKの人はもちろんいなく、普通に授業中に他の学生は携帯いじっていました。わからない単語を調べたり、時間調べたり、スケジュール確認したり、時にはSNS確認したり。8人のクラスなので、先生はもちろんすべてが見えています。そして、授業中は携帯禁止!って言っていても。普通に使っていました。注意されても、ちょっと調べているんです。。。。って、最近の若い子って、、、っと社会経験ありの私は、ジェネレーションギャップかしらと思っていました。一人が使うとみんな使っていいんだって思ってしまうのが人間の行動で、1人が248人(全員)になってしまうのですね。先生もうまく、携帯を注意しているのですが。(怒るのではなくうまく、やめさせるんです。これもプロだなぁと感動!)

しかーし!修士コースの私のコースの生徒はPEASSとは全く違いました!感動です☆

◎先生

全ての先生が、授業に積極的に参加させるように、授業を組み立てている、一方的に話すのではなく、質問を入れたり、意見を多く求める。それに対して、すかさず手をみんながあげて、順番にこたえる。誰もハイハイなんて言って手を挙げません。スッとね。

時間のマネージメントがきっちりしている、日本と同じ感じです。ピッタリはじまりピッタリ終わる。
特に終わりは結構きっちしりている。日本は終わりがダラダラしてしまうことが、仕事の会議などでもあるのですが、腕時計でどの先生も時間をチェックしています。

②スケジュール

1コマの授業時間は1時間だったり3時間だったりまちまちで決まった科目はありません。今週は1時間だけど、来週は3時間とか普通にあります。毎週○曜日○限に○○の授業を○○校舎でという会話ができません。ましてや、前期後期(会話ではthis semester, next semester)という概念はありますが、学部によっても違うし学科によってもコースによっても異なります。なので、みんなで一緒にどこか旅行に行こうという会話をしたくても、人によって本当にまちまちです!しかも週でことなるので、しっかりチェックしないと 何かを逃す可能性が高い。

ただし、このスケジュールは1年分9月の始まりの時に教えてもらえます。(覚えられませんので、全部毎回チェック!)

毎週、先生も、時間も、場所も異なるのです。友達に頼っていても、友達もかなりの少人数、全員場所は覚えていません。明日場所どこだろね?と聞いても、I don’t knowと言われるだけです。建物も多く、教室もまちまちで、先生も新しい顔ですし、名前なんて、クラスメートすら、全員なかなか覚えられませんから。。。明日の教室番号なんて覚えないですよね。

日本の場合受け身の授業が今でも多い傾向にあるかと思いますが、イギリスは能動的にいかないといけません。逆に答えがないものも多く、それを英語で説明されるのはとっても複雑。また意見を求められることが多い。それに参加していかなければいけません。そのため予習して、質問の答えを用意しておくべきでしょう。(すらすら自分の意見をその場で英語で言える場合は必要なし。)

先生の講義は声も比較的大きく全体に聞こえるようにしゃべってくれますし、外国人の学生がいることに慣れているのか、比較的聞き取りやすいですが、学生の意見は聞き取りにくい!遠かったり、声が小さい人もいたり、あいまいな表現をすることも多く、難しいというのが個人的な感想です。

先生が質問をして、日本語でもありがちな
「たぶんなんですが、○○だと思います、というのも、例えば○○、じゃないんですかねぇ。。。(自信なし)」「そう思います。でも○○ってどうですかね」「私は、こういう経験をしたことがあったのですが、○○はどう考えればいいのでしょうか」というのが5人くらい繰り返される間に、全然話について行けなくなります。


③予習方法

(大学の寮の部屋1)

授業の配布物も大半はネットで公開されているので、プリントアウトしたい人は自分で前もってして、出席する感じです。授業の教室も、先生も、科目も、毎週同じではないですし、自分でちゃんとネットをチェックしないと、授業を逃します。自分のミスです!誰も教えてくれなかったとかではありません。。。日本では人数が少なかったからかもしれませんが、講師から直接メールなどが来ました。でも、こちらでは、自分で網の目のようなイントラネットから、適切なものを引っ張り出す感じです。(もちろん英語なので、逃しやすい。。。。)自分でここだと信じているところになくて、意外なところにあることもしばしば。。。

余談:なぜかわかりませんが、大学のシステムで、不明点が発生したとき比較的多くのアジア圏の学生が、誰も教えてくれなかったとよく言っています。おそらく、西洋東洋と分けると、友達とか団体での行動が東洋は重要なのかもしれません。裏返すと他人に依存する傾向が高いのかもしれません。これが授業登録や図書館の利用方法、授業態度にも現れている。1人わかるとみんなわかるが、誰も聞かないと全員知らない。0か10か。

人間の行動は興味深い。

◆おススメ勉強法◆ 

(大学の寮の部屋2)


オススメ勉強法Ⅰ:やっぱり予習
    理由①:授業について行けなくなる。

当たり前のことかもしれませんが、授業の前に予習をして、授業に臨んだ方がいいと思います。
授業はアカデミック英語ですから、知らない単語があるかと思います。いちいち授業中に何だろこの単語?って思っていると授業の話を聞きそびれますので、調べておいた方が無難です。和訳だけではなく、その意味自体が分からない場合は、インターネットで背景を調べたり、英英辞書を引いてみたりすることも必要です。

この予習に相当な時間がかかります。3時間の授業だと100枚くらいスライドがあるので、そのスライド全部を一通り目を通しながら、訳を確認したり、関連文献を調べて理解しておきます。時には10報以上の論文が参考文献として載せられていることも。。。。

予習はやった方がいいのは当たり前でもやらない人も多いので!事実、日本にいるときはそれほど予習はしていなかった、課題と論文は取り組むべきものでしたのでもちろんやりましたが、予習って義務ではないですよね。。。。
    
    理由②:聞こえてくる英語の量が格段に多い。

予習をするとしないとでは全然聞こえてくる英語の量が完全に異なります(と偉そうに言いますが、それを授業で実感しました。)理由としては、初めて見るスライドは何を書いてあるか理解しなければいけません、つまりReadingに集中してしまいます。そのためListeningができなくなります。人間はそう作られています。

音楽聞きながら、SNSチェックしているけどできるよー。口ずさんだりもできるし、という人もいるかと思いますが、それは知っている音楽だからです。初めての曲を歌詞を理解しながら、SNSの内容も理解することは困難でしょう。日本語で、気軽何ものでも難しいのですから、アカデミックな授業環境ではもっと難しいことは、理解できるかと思います。

1回以上見たことがあるスライド(つまり予習した場合)それほど、スライドを中止しなくてよいのでListeningに気を払えます。また予習のために、和訳を付けたスライドをPrintをしているので、Writingの時間も省け、講義に集中できます。

また、予習することによって、質問を前もって考えておけるのです。授業中に参加したかは重要です、質問すると、良く勉強している感もありますし、参加点が加点されます。どうしてもWritingの課題でいい点が取りにくい私は、今後も簡単に稼げる「発言」で授業に参加し、加点していきたいと思っております。

私も最初は固まって、1つも参加できず悲惨でした。。。。授業の感想はこれからちょっとずつ書いていきます。(授業内容は著作権上書けませんので、「感想」を書きます。)

オススメ勉強法Ⅱ:録音
    理由①:逃したところの確認

私の場合1日6時間程度の授業があるため、頭がときどきショートします。(全く聞けていない。ときがある)ハッと気が付くと2枚くらいスライドが過ぎているときがあります。特にわからなくってついて行けなくて落ち込んでいると、授業に集中できずに、落ち込むことに集中してしまっています。(
人間ってなにかに集中すると、機械と違って聞こえなくなるようになっている。すごく興味深い。)

そんな中、レコーダーはけなげに先生のレクチャーを録音してくれています。ありがとう!授業後何度も聞き直せるし、持って帰ってわからなかったことを確認して、講師にあとからメールで確認することもできます。

    理由②:リスニング・発音の確認

また、リスニングの練習&アカデミック用語の発音も確認できます。なかなか日常会話で使わないアカデミックの単語はネイティブの友達に聞いてもわからないって言われてしまいます。

    理由③:復習
一通り、ざっとながして、ノートを確認しながらレクチャーを確認しましょう、たいていの場合(留めたりしたり、繰り返し聞いたりするため)2倍以上の時間がかかりますが、とてもためになります。

※注意※
授業を録音することは許可をもらってしましょう。私の場合は先生側からしたい方は録音してくださいと言ってくださいました。

そして、録音しているのは、Non-nativeだからではなくUKの人も、振り返るために録音しています。実際私以外録音しているのは全員English speaker.気兼ねなく録音できます。

(大学の寮の共有キッチン)

オススメ勉強法Ⅲ:思い切ってわからないことは何でも聞く

    理由:単位を落とすから

わからないことは、自分で調べることはもちろん必要です。もちろん初めは、そうしましょう。そして、それでもわからないことは、メールであれば、いつでもOKですし、聞かないでいたら誰も教えてくれません、周りから教えてくれることはないので、恥ずかしくても思い切ってわからないことは聞きましょう。宿題課題、ネットのつなぎ方、図書館の使い方、メールの使い方すべてが違います。Gmailではありません。わからなかったら、聞きましょう。

そして、私の場合、全員が親切にしてくれます!Non-nativeで勉強するのは辛いよね、、、、。英語でも良くわからないところあるもんって言って慰めてくれます。もちろんいじめになんてあっていません。そしてわかるときは教えてあげましょう。


家に帰り、授業が分からなかったことをルームメイトに打ち明けると。。。

「Lincoは一番高い授業料払っているんだから、ちゃんと理解するまで、聞いていいんだよ!一番授業を身に付けないと!逃しちゃもったいないよ!」

そうなんです、同じ授業を受けるにしても、UK/EUの人は約£7000(¥1,400,000-)に対して、ヨーロッパ外から来ている私は£16,000(¥3,200,000-)も払っているのです。他の言語で行われる、よく理解できない授業に対して、2.5倍近いお金を払っているのです。

それだけではなく、航空券、ビザ、保険代、宿泊費、物価が2倍そして、私の場合は、プラス1か月の英語コースの諸経費に60万円程度かかっております。トータルは計算したくないほど1年間で必要となります。。。

日本の国立大学なら、100万未満で家賃(親を頼り、実家に暮らせば。。)もいらずにバイトもしながら勉強できるのに・・・。

というわけで。そんなことは、来る前からわかっていましたが、改めて思い出させてくれました。ありがとうルームメイト!!!というわけで、損するわけにはいきません!貯金ゼロになるんですから。何かを得ないと!頑張ります。

追記

#013 イギリス大学院-2 修士コースの種類 Research, Taught, Diploma どれ選ぶ?をアップしました。こちらもご興味がある方はご確認ください。


[社会人留学]

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1 コメント

Linco さんの投稿…
Takaさん!リンカーンにいらっしゃるのですね☆小さな町にネガティブだった私ですがとても楽しんでいます!ロンドンでは味わえない楽しさがあると思います。性格も清潔さも日本と似ていることが多く、とっても住みやすい街ですよ。