世界では国際図書著作権デーとユネスコによって制定されております。この2つ全然関係がないようで、実はつながっているんです。このイングランドの国旗の十字架も全部このジョージにまつわるお話。
また、スペインのカタルーニャではサンジョルディーの日と呼ばれ、キリスト教の国では、ゲオルギオスの日とも呼ばれております。実を言うと全部というか同じ守護聖人の命日にまつわるお話なんです。
今回はこの聖ジョージの日と他の世界中の記念日との関係、またイギリスのリンカーンで実際に行なわれていたイベントについてブログに書いていきたいと思います。
今日が聖ジョージの日と気づいた、きっかけ
スマホのカレンダーが”St. George's day:聖ジョージの日”となっていたので、よし、どんな日なんだろうと思って、イギリス人&アメリカ人に「今日St. George's dayなんだって、知ってた?」と聞いたら、「へーそうなんっだ。」と言われただけでした。またそんなものか。なんだかイースターといい、今日と言い、イギリス人は結構宗教心薄め。日本とおんなじだな。だから、日本と近い感じがするのかもなと感じる今日この頃。
なのでGoogleで検索して、いろいろ調べてみました。
BBCでは特にこれと言って、特番とかは無い感じだったのですが、🔍 St. George's day Lincolnで調べたところ、リンカーン城でイベントが行われるとのこと!というわけで行くっきゃない!と思い行ってみました。
Lincoln でのイベント
リンカーン城で12時から4時までイベントがあるとのこと、1時半ごろからパレードがあるというので、それに向かってみました。
城内につくと、1500人もの、Scouts, Brownies and Guidesが整列。Scouts:スカウトとはあのボーイスカウトガールスカウトのスカウトです。Brownies :ブラウニーズとは、お菓子ではなく、スカウトのもっと小さい子7歳から10歳の子供たちバージョン。ガイドもスカウトのようなものです。Wikiのリンク貼っておきます。Scouts, Brownies, Guides
(↑の写真は半分の人達がもう城を出た後なので、実質、倍以上のScoutingの人達が城内の芝生に集まっていました)
これがパレードの様子。
逆光で見づらくすみません。
リンカーン中を1時間半ほどパレードしながら歩くというものでした。
鼓笛隊
まずは、大聖堂方面へ、
日曜日ということもあって、このパレードの道の両側には規制線が貼られておりました。1500人の、ご両親や家族そして、観光に来た人達が子供達のパレードを見守っておりました。想像以上にたくさんの人がいて、クリスマスマーケットに一時的に匹敵するくらいの人が集まっていると思いました!
見に行きたいのに、道が閉鎖されていたり
城の近くのパーキングも駐車禁止となっていたので、今日は路頭に迷う車があたりをくるくるしていました。
(ちなみに夕方のBBCニュースでは各地でのパレードの様子が取り上げられていました。イギリスではスカウトがパレードをする日になっているようですね。)
聖ジョージって誰?
St. George 聖ジョージとはヨーロッパ中で「戦士の守護聖人」と言われた人。西暦300年くらいに話題となった人物で、4月23日に殉職したとされ今日が、聖ジョージの日とされている。
いろいろな説があるらしいですが、(1700年も昔の話だからしょうがない。。。)ギリシャ生まれで、キリスト教貴族の家庭に生まれ、軍人になった。皇帝ディオクレティアヌスの元で幹部にまでなったが、ローマ軍でキリスト教信者は信仰を捨てなさいと言われ、捨てられなかったジョージさんは殉職したそうです。
また、彼にはドラゴンを退治したという伝説があり。とても有名。しかも、ドラゴンを殺してほしければ、キリスト教になりなさいと、異教徒をキリスト教徒にしたとか。
そんなお話があるので、キリスト教の1つの宗派である正教(オーソドックス)ではとても崇められている。壁画になったりもしているらしい。
イギリスはオーソドックス宗派ではないので、セントジョージと言っても、どんな人?と聞くと「ドラゴン退治した人」というくらい。
まるで桃太郎や浦島太郎、金太郎のようなおとぎ話。もちろん、ドラゴンは存在しない生き物だと思うので、なんかの話を誰かがアレンジしたのだと思われます。
ゲオルギオスの日
英語ではジョージ Georgeと言うが、同じ名前でも スペイン語 では ホルヘ Jorge、フランス語 - ジョルジュ Georges、ラテン語 - ゲオルギウス Georgius、ロシア語 - ゲオルギー Георгий だそうです。
そして、古代ギリシャ語でGeorgeはもともとゲオルギオス Γεώργιοςというのだそうです。なので、まだこの古い名前を記念日として使い続けている地域もあれば、今の言語に訳しているところもあるというだけであって、意味としては全て同じなようです。
なので例えば、スペイン語ではホルヘの日というそうです。
友達もマイケルがフランス語だとミッシェル、ポルトガル語でミゲルになったりするので、同じようなものだと思ってください。
サン・ジョルディーの日との関係
4月23日は、スペイン、カタルーニャ地方(バルセロナ)では、サンジョルディーの日と呼ばれています。
あれスペイン語では、ホルヘじゃなかったっけ?!と思った方もいるかもしれません。ジョルディーはカタルーニャ語なのです。スペインの一部ですが、カタルーニャはカタルーニャ語を話すのです。サンはセイント(St)の意味です。
なので、聖ジョージ=サンジョルディーです。言語が違うだけです。
聖ジョージがドラゴンを殺した際に、その血がバラになったという話から、もともと、サンジョルディーの日は、カタルーニャ地方ではバラを恋人にあげる習慣があったそうです。(バレンタインみたいですね)
サンジョルディーの日である4月23日はまた、有名な作家さんのシェークスピアとセルバンテス(ドンキホーテの作者)命日も4月23日ということで、バラと本をあげる習慣になっていったそうです。
世界図書・著作権の日
ユネスコはこのサンジョルディーの日を世界的に、図書の日としようと、世界図書・著作権の日を制定しました。日本では「本の日」とされているようです。
イングランドの国旗の十字架
ちなみにイギリスの国旗は、セントジョージクロスと言って、聖ジョージの伝説に基づき作られており、赤の十字は聖ジョージの血を意味しているそうです。
また、イングランドだけではなく、この白地に赤い十字はいろいろな国の国旗や紋章に使われており、ヨーロッパ中でこのジョージが崇拝されていたことを象徴しております。
それだけ、セントジョージという人は重要な人物だったということですよね!
裏話
とは言いつつも、本当に実在した人物だかどうかはわからないそうです。伝説上の人物とされています。
まとめ
イギリス人はよく知らないけど、本当はもともと、とても大切にされている日だった。
聖ジョージの日はリンカーンではスカウトに人たちが1500人もパレードを行う。
今日あるヨーロッパ地域の聖○○Dayと言うのは名前が違うだけで、同じ人を指している。また今日、本の日も、もとは聖ジョージの日が始まりだった。
そして、イングランド(とUKも)の国旗にある十字は、聖ジョージ十字であった。
でもこの人物は実在するかわからない伝説の人。そしてというわけでした。
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